「文藝春秋2月号」にまたまた村上春樹の新作が載っていました。
私みたいに村上春樹読みたさに買ってる人、結構多いんでしょうね。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタディ」ときたので、次もビートルズの曲かと思いきや、今度のタイトルは「木野」。人の名前です。
前2作も面白かったんですが、今度の作品は一番面白かったです。
全体的に重い感じなんですが、これはどこに行き着くんだ?という感じで最後まで一気に読んでしまいます。そして、なにやら不思議な読後感にひたることになります。
生姜茶を飲みながら、その不思議な読後感にひたっていたとき、突然ひらめくものがありました。
「この手の小説を昔読んだことがある」
それが何だったかを思い出そうとしばらく考えていたんですが、生姜茶を飲み干したとき、はっと思い出しました。
そう、村上春樹の「東京奇譚集」だったのです。
よく考えてみると、「ドライブ・マイ・カー」も「イエスタディ」も装いはちょっと違うけれど、この「東京奇譚集」につながる系譜です。
興味が湧いた方は「東京奇譚集」と併せて読んでみてはいかがでしょう。