仕事帰り、自宅までの約1時間を歩くようにしているのですが、そのときipod-touchに入れた学者の対談や鼎談をよく聴いています。特に「TPP亡国論」などで有名な中野剛志、「静かなる大恐慌」の滋賀大学・柴山桂太、それに2005年「中村屋のボース」で華々しくデビューした北海道大学・中島岳志など、いわゆる”若手・保守系学者”のものをよく聴いています。
彼らが度々話題に上げる思想家の話を聴くうちに興味が湧き、今回その中の一人であるエドマンド・バークを読んでみることにしました。
とにかく訳がすばらしくすらすら読めます。
それにしても、なぜわざわざ220年前の書物の新訳がこの時代に出るのかと思って読んでみると、これが驚くべきことにいまの日本にぴたりとくるのです。特に声高に日本を“維新”したい人たちが世の中を席巻している状況において、世界初の“グレート・リセット”であったフランス革命がどう帰結したか、革命勃発の翌年に書かれたにも関わらず、見事にその行く末を言い当てています。
興味が湧いた方はご一読を。